人間の心ってな絶対に傷つかねえんだってさ
自分では傷ついたと思ってもそれはただ磨かれているだけなんだって
いろいろってのは全部ヤスリなんだ。
ヤスリってよ、ザラザラしてっから心をこすられれば痛てえべ?
でもよ、そこをぐっと我慢して痛みを乗り越えればヤスリで磨かれた心は
前よりもピッカピカになって珠みてえに光輝くんだって
ヒカルの卵より
最近お気に入りの森沢明夫氏の書籍は、どれを読んでも誰にでも当てはまるであろう悩みや孤独感などが描かれつつ、読み終えるとほっこりと心が温まるお話ばかりで安心して読み進めるところがお気に入り。
ハラハラドキドキする小説よりもちょいちょい出てくる過去や未来ではなく「今を生きる」というフレーズや冒頭のメッセージなどがかつて習っていたカラフルなボトルオーラソーマの授業で学んだ内容と重なり、前向きな気持ちにさせてくれるのも私には心地よいのかもしれません。
さて、今回どこが重なったかというとこちらのクリアの色と真珠の話。
クリアは一見透明に見えますが、光を通すと虹が現れる七色が発光した色。
そして七色に光り輝く真珠は、異物が混入されることによりそれを自身の貝殻成分で覆う性質から苦しみの果ての美しさとも表現される。
苦しみは成長の糧となり、新しい始まりを意味する。
珠みたいに輝く心は、痛みと思っていたものが実は心の養分だったりするのですね。